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第114話 天女の抱擁

Author: 雨音休
last update Petsa ng paglalathala: 2026-07-18 06:03:20
ベルフラウたちは今、村の病院に来ていた。

木造の屋根と壁に白いペンキが塗られただけの小さな建物。毒にかかったトウマをニキがここまでおぶって運んでくれた。ダークエルフの男性の医者に診察を頼み、トウマは病室のベッドに横たわっている。いま、医者が椅子に腰掛けておりトウマを診ている。

ベルフラウたちはトウマの後ろで立っていた。

ランプの灯りだけが照らしている。

配信ドローンは外で待機していた。

診察が終わると医者が振り返り、難しそうな顔つきであごを振った。説明をくれる。

「トウマさんの全身の血管が浮き出ています。こんな病気は見たこともありません。HPは減っていないようですが、このままでは精神が持たないでしょう」

「治療する方法は無いんですか?」

ベルフラウが聞いた。

医者はやはり首を振る。

「少なくとも医学では……」

「じゃあどうすればいいんですか!?」

ベルフラウは興奮して声を荒げた。

医者は彼女をなだめるように説明する。

「大丈夫です。医学で治せないのであれば、魔法の力を借りれば良いのです。ベルフラウさん。貴方はトウマさんの配偶者か恋人ですか?
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